ヴァイニッヒ「ハイドロマット3000」モルダー
ハイドロマット3000は、複数シフトで稼働する過酷な現場や、高速送りでの大量生産工場に最適なモルダーです。平削りやプロファイル加工をパワフルにこなす上、新開発のハイドロテクノロジーを搭載のため、加工内容の切り替えにも、より柔軟に対応できるようになりました。
ヴァイニッヒが開発した「ハイドロロック式」刃物と両受け装置のおかげで、従来のハイドロマットに比べ、格段に操作性が向上しています。この新システムでは、油圧を掛けるのがとっても手軽です。もうグリスガンは必要ありません。六角レンチさえあれば、素早く簡単に油圧を掛けたり圧抜きしたりすることができます。カッターブロックにも両受け装置もラクに着脱できるため、あっという間にセットアップを完了させることができます。刃物交換がラクになるため、様々な加工内容に対応できますし、セットアップ時間が短縮された分は、その生産時間に回すことができます。
また、この機械では100m/分送りまでの高速送りに対応するため、外径170mmの送りローラーと強力型押さえローラーを備えており、確実かつスムーズな送材が得られます。そして、自動搬送装置との連動・制御も可能ですので、大量生産工場にはうってつけのモルダーです。
特徴
ヴァイニッヒ「ハイドロマット3000」モルダー
- ハイドロロック式刃物、ハイドロロック式両受け装置、そして電動位置決め機能により、刃物や押え装置のセットアップ時間を大幅短縮
- 加工軸とホーニング装置の位置決めは連動式
- 大外径の送りローラーと強力型押えローラー採用により、確実でスムーズな送材を実現
- 加工軸のベアリング温度を常時検知することで、生産の不意の中断を防ぎます
- 投入機「MF100」と連動させることで、自動化・大量生産ラインを構築できます
仕様
ハイドロマット3000：標準仕様とオプション
| 加工厚 最小/最大 | 10 – 160 mm |
| 加工幅 最小/最大 | 20 – 230 mm |
| 最大加工幅 310 mm、軸回転数 6,000 rpm （ハイドロロック仕様） | ○ |
| 最大加工幅 310 mm、軸回転数8,000 rpm （パワーロック仕様) | ○ |
| 最大加工寸法 | 310 x 200 mm |
| 操作コンセプト「コンフォートセット」 | ● |
| 軸回転数 6,000 rpm | ● |
| 軸回転数 8,000 rpm / 12,000rpm (ホーニング仕様では10,000 rpm) | ○ |
| 軸回転数 4,000 rpm – 12,000rpm (無段変速、インバータ式) | ○ |
| 軸回転の起動/停止(インバータ式) | ○ |
| 制御システム「メモリー・プラス」 | ● |
| 制御システム「パワーコム・プラス」 | ○ |
| 最大刃物外径（第一下軸以外） | 250 mm |
| パワーロック・ツールホルダー | ○ |
| 「ハイドロロック」式両受け装置 （1・4・5軸） | ○ |
| 平刃用/プロファイル用自動ホーニング装置 | ○ |
| 送り速度5 – 40 m/分(インバータ式無段変速) | ● |
| 送り速度6 – 60 / 8 – 80 / 10 – 100 m/分 (インバータ式無段変速) | ○ |
| 定盤・定規マラソン・コーティング | ○ |
| 垂直軸のモーター出力（標準- オプション） | 7.5 – 22kW |
| 水平軸のモーター出力（標準- オプション） | 7.5 – 37kW |
| 強化型防音カバー | ○ |
●標準 ○オプション
機能の説明
「ハイドロロック」用両受け装置
密閉構造の「ハイドロロック」用両受け装置。グリスガンはもう要りません。
「ハイドロロック」用刃物
密閉構造の「ハイドロロック」用刃物。グリスガンはもう要りません。
「ハイドロロック」用両受け装置のロックと解除
両受け装置の前面プレートと袋ナットの間はラッチ式。袋ナットを完全に取り外さずとも、両受け装置を取り外すことができます。
ホーニング装置
ホーニング装置は、軸と連動して半径方向に調節可能です。刃物外径に合わせて素早く対応できます。
送りの梁の位置
送りの梁の位置を後退させた設計に改良。右軸の刃物に手が届きやすくなり、刃物交換が非常にラクになります。
HCB ボールベアリング
セラミック製転動体/スチール製軌道輪を備えたハイブリッドベアリング 。
新型クランプ・システム「ハイドロロック」
油圧固定にグリスガンはもう要りません！
この新システムでは、油圧を掛けるのがとても手軽になります。密封構造の油圧機構により、六角レンチひとつだけで、素早く簡単に油圧を掛けたり圧抜きしたりすることができます。もうグリスガンは必要ありません。
カッターブロックも両受け装置も、同じ機構を備えることで、さらに簡単に装置を着脱でき、あっという間にセットアップを完了させることができます。刃物交換がラクになるため、様々な加工内容に対応できますし、セットアップ時間が短縮された分は、その生産時間に回すことができます。
また、グリスの排出がないため、作業場が汚れることもなく、メンテナンスコストの削減にもつながります。
主要産業
- マシナリー・製造
- 造船
- 紙業・林業
Brand
サプライヤー情報: ミカエル・ヴァイニッヒA.G.およびヴァイニッヒ・グループ（Weinig Group) ミカエル・ヴァイニッヒA.G.およびヴァイニッヒ・グループの各企業は、木材加工産業全般向けに最新鋭技術を提供しており、その事業分野は木工機械、刃物、すべての関連サービスの開発、製造、販売に及んでいます。 ヴァイニッヒ・グループは、ミカエル・ヴァイニッヒA.G.をはじめとする17の企業から構成され、さらに各地の現地法人を通じて世界中で事業を展開しています。グループ内のメーカーとしては、ドイツのグレコン社・ディムター社・ライマン社、ルクセンブルグのラクスキャン社などが挙げられます。ヴァイニッヒ・グループは、小割りからプレーナー・モルダー加工、三次元加工、最適木取り（オプティマイジング）による自動クロスカットに至るまで、木材二次加工のソリューションを一貫して提供しています。
